「「専門家だからという理由で、利害当事者である科学者に情報を汲み出す作業をまかせきるのではなく、科学研究に共感を持ちながらも、これを突き放した中立的な視点から科学論文を読みとく読み手を、社会の側が確保することがぜひとも必要である。」これは科学史家、米本昌平が22年前に述べた言葉だ」 https://twitter.com/enodon/status/1259659722514300928">https://twitter.com/enodon/st...
「中立的な読み手がいることにより、研究がもたらす倫理面を含む問題を議論し、研究の暴走や独善を防ぐことができる。
今回のパンデミックでは、米本が指摘する、科学論文を読み解く読み手が増えているように思う。」
「例えば、本来は感染症に関する研究に縁遠い物理学者がCOVID-19に関する論文を読み、活発に情報を発信している12)。物理学者の「越境」に少なからぬ批判はあるが、一方で新たな議論の視点の提示にもつながっている。こうした「越境」はオープンアクセスがもたらしたものと言える。」
重要な論点がたいへんよくまとめてありますね。
医学領域の研究論文では、査読論文の7〜8割は再現がとれない、というような研究もあるわけで、プレプリント以前に、そもそも「科学論文を読みとく読み手を、社会の側が確保する」ことがとても重要。
科学史の専門家が20年以上前に指摘したポイントについての改善が、今回のパンデミックをきっかけとして加速度的に進むとよいように思います。
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